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高校に入ったばかりのころにLPを買ってからもう25年、何かといえばEric Dolphy, Last Dateを聴いています。
生前、あまりにも恵まれなかったドルフィーが、1964年6月、オランダのミュージシャンとともに録音したもので、或る時期までは確かにラスト・レコーディングでした。その後、このアルバムののちに録音されたという音源が発見されているため、Last Dateという名前はふさわしくなくなりましたが、本当のラスト・レコーディングは1960年頃の演奏に戻っているような印象を受けるため、Last Dateはまさに進行形のドルフィーにとっては最終録音と評価してよいでしょう。ドルフィーは同じ月の下旬、ベルリンで急死しました。
このラスト・デイトに収録されているEpistrophyはモンクの曲で、ドルフィーのソロが収められている録音はLast Dateと、別テイクとも言われる(ICP 015)しか残っていません。しかし、いきなり度肝を抜くようなバス・クラリネットの上昇音列(しかも無伴奏)から始まるLast Dateでの演奏は、オリジナルのモンクの演奏を軽く超えているほどです。ドルフィーがモンクとの共演を望んでいたという話がありますが、Epistrophyを聴くとよく理解できます。かなわなかったのが惜しまれます。
Last DateというとYou don't know what love isでのフルートの名演があげられます。私もこの演奏は好きですが、1960年から繰り返し演奏されてきたMiss Annのほうに驚き、今もそちらのほうを好んで聴いています。Miss Annは、テーマの節が面白いのですがブルース形式(の変形)です。ドルフィーの3枚目のアルバムFar Cry!などの演奏では、ドルフィーのソロはいかにも彼らしいとはいえ、まだハード・バップの範疇に入りそうなものです。しかし、Last Dateでのソロは全く違う世界で、既存の音階から何からを破壊したような、それでいてフリー・ジャズとも異なる独特のものとなっています。
全体を通じて、ICPの中心人物ともなったメンゲルベルクのソロが秀逸で、これほどドルフィーに合ったピアニストがいるのかと思われるくらいです。
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