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>ひとさん
良い意味で「処遇」というコトバをお使いですね。
処遇というのは、当人を第三者が評価してしかるべき地位を与えること。
しかるべき地位とは、そうあるのが当然の場所ということですから、悪くとらえると
性悪説になりがちですけれども・・・
実は今日、卒業生が私を訪ねてきました。
昨年、塀の中でがんばっていた生徒です
訪ねてきたのは、別に驚きません。卒業してから週に1度はやってくるのですから
「学校はどないしてん?」
「明日は行く!でも今日は行かへん。だってだれも俺の話聞いてくれへんもーん」
とすねる彼の髪の毛は黄金に光っていて、後頭部の一部はそり込みは入ってて何とも
不思議な光景になっていたので、たぶん自動車整備学校の教師から帰されたのだろう
というのは容易に想像できました。
「どう?俺の髪型!自分でやってん!」
と無邪気にはしゃぐ彼を変えたのはひとさんの言う塀の中です。
塀の中に入る前の彼は、いわゆるアブナイ人でした。
目の前のすべての物質を破壊し、歩く人間目が合えばすべて殴って
あげくには自分を傷つけていました。
左腕はキリンのようにヤイト(根性焼き)が無数にあり、右の拳はつぶしすぎて歪
な形をしています。
そんな彼が
「生まれて初めてちゃんとした生活した」
と、塀から出てきたときに彼が言っていたのを覚えています。
もちろん、今は出てきたばかりの時よりは派手ですが、それでも充分に彼は変わ
りました。
少年院が、教官が、彼を救ってくれたんだ、と感じました
光と影があるのは、少しなら想像はできますがきっと、私の想像を絶するものでしょう
その光が強いほどに、その影も濃いのだと理解しています
でも、あかるい方へあかるい方へ私自身惹かれているのです
心して飛び込むこと、胸に刻んでおきます
メールありがとうございました
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